ロアッソ熊本 vs 水戸ホーリーホック
5月20日、水前寺競技場で開催されました『ロアッソ熊本 vs 水戸ホーリーホック』のゲーム解説をさせていただきました。
この水前寺競技場は、2年前に起きた熊本地震でスタジアムの客席や壁などが崩れ、大きな被害を受けた場所でしたが、改修工事を経て この日を迎えました。
ボールを大事に低い位置からビルドアップしていくスタイルの熊本に対し、
前線からプレスを掛けてショートカウンターを仕掛けていくのが真骨頂の水戸。
どちらの長所がハマるのかがポイントとなる一戦。
この歴史あるスタジアムでどうしても勝利を手にしたい熊本が先にチャンスを迎えます。
前半早々にCKを取り、ショートコーナーから田中選手のクロス。
大きく弧を描き、ニアサイドの山を越えたボールはファーサイドのスペースへ。
そこに走り込んできたのは絶好調の皆川選手。
魂の籠ったスライディングボレーが決まり、熊本が先制!
しかしその後、水戸もすぐさま反撃。
熊本のビルドアップミスから前線でボールを奪うと、宮本選手がゴールに向かって突進!
熊本DFを一人交わして放たれた強烈なミドルシュートは、一度はGKに阻まれるが、こぼれ球を詰めていた水戸の田中選手。
これをしっかりと押し込み、試合は振り出しに戻り、前半終了。
太陽がジリジリと照り付け、選手たちの体力を奪っていく中、後半開始。
後半は水戸がボールを握り、熊本ゴールを中央から抉じ開けようとする展開。
それに対し、熊本も体を張り、ゴールを死守。
そんな中で迎えた熊本のCKからの流れで田中選手がまたしてもクロス。
そこに待っていたのは熊本の小さな巨人、上村選手。
今季初ゴールとなる貴重な勝ち越しゴールをヘディングで決め、2-1。
その後の水戸の猛攻を熊本は何とか凌ぎ切り、『水前寺競技場 復活マッチ』で熊本が劇的勝利を収め、感動的なゲームとなりました。
次回は6月2日、『アビスパ福岡 vs 徳島ヴォルティス』のゲームを解説させていただきます。
福岡のホームゲーム、そしてレベスタでの解説は初めてとなりますが、全力を尽くして頑張りたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。